2011年1月25日

死体の匂い?


近所の植物園で開花したスマトラオオコンニャク(Amorphophallus titanum)の花を見てきた。
英名はTitan arum、または、原産地のスマトラ島ではインドネシア語で「死体の花」を意味するBbunga bangkaiという呼び名が使われていることから、Corpse flower(死体の花)とも呼ばれる。
「死体の花」というのは、死体のような腐臭を発するため。日本語でも死臭花、死体花などと呼ばれることもある。


においは…まあ、一言で言えば、変なニオイ。
仕事柄、死体(死骸?)のにおいはいろいろかいだことがあるけど、この花は特に死臭というほどでもなかった。
ただ、においのピーク時間というのがあるようなので、もうピークを過ぎていたのではないかと思う。
相方曰く「モリツバメのにおい」。
それはちょっとモリツバメに悪いんじゃ…。


モリツバメは昆虫食で、ハトやインコとは違った独特の体臭がある。カワセミとか、どっかで拾った海鳥の死骸のにおいが近かったかもしれない。糞やペリットのにおいは煮干しのような感じ。発酵した肉、ということか。


このスマトラオオコンニャク、数年に一度しか開花しない珍しい花。昆虫を集めて花粉を媒介させるために独特の臭気を発するという、有名なラフレシアと同じ戦略を取っている。
スマトラオオコンニャクの花は複数の花が集まった花序なので、単体の花としてはラフレシアが世界最大だけど、実際の大きさは直径1.5m、高さ3.5mにも達するというスマトラオオコンニャクの方が上。
異様な姿や悪臭から、世界一醜い花に選ばれたこともあるそうだ。


ちなみに、コンニャクとは同属。
コンニャクの花はこんなだから、似てるといえば似てる。

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