2011年2月9日

サイクロン ‘Yasi’ -後始末

'Yasi' で倒れた近所の木

同上

サイクロン関係の話題が続いてますが、最後にもう一つ。


オーストラリア政府が、サイクロンの被災者に向けて復興支援金の支給を行っている。


Australian Government Disaster Recovery Payment (AGDRP)


ところが、この支給対象がかなり幅広く、家屋の損壊や負傷などの実質的な被害だけでなく、48時間以上の停電、24時間以上閉じこめられた、あるいは帰宅できなかったといったケースまで含まれている。
被害が少なかったケアンズでも、ほとんどの住民が停電か避難のケースに該当するので、受け付け窓口であるセンターリンク(Centrelink:おもに社会保障的な各種手当てを担当している政府機関)は、大混乱。


日本と比べれば、新しい対策を実行に移すのがかなり早いといえるオーストラリア。
でも、もうちょっと考えたらどうよ、と思わされることも少なくない…。

倒壊した建物の処理や、道路の復旧や、大量に出たgreen waste(緑のゴミ? 折れた枝とか木とか植物系のゴミのこと)はどうなるのかとういうと、被害が大きかった地域では、軍が大量に動員されて、かなり迅速に進んでいるようだ。
'ground zero'(上陸地点)のカードウェルやタリーを通過している国道1号線、ブルースハイウェイも、今週初めには迂回路などを利用しつつも全面開通した。
ケアンズでも、ゴミ収集が余分に回ってきたり、green wasteは路肩に積んでおけば市の車が(そのうち)回収してくれたりするので、こういう部分は、なかなかシステムがよく動いていると思う。まあ、地域柄サイクロンは恒例だから、当然かもしれないが。

ただし、後始末がすべて終わったとしても、被災地の人々にとっての本当の意味での復興は、ようやくそこからが出発点となるわけだけれど。

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