現在、31℃だそうです。パソコン作業がつらい。
ところで、最近、夜になるとわが家の玄関の階段にカエルがやってくる。
多分、手に収まらないほどおっきいです。持ってみてはいないけど。
(カエルはむやみに触ってはいけない。←カエルのためによくないから)
今晩も来たら測ってみよう。
イエアメガエル(Green Tree Frog Litoria caerulea) |
(同上) |
アマガエル科Litoria属(アメガエル属)なので、ニホンアマガエル(アマガエル科アマガエル属)とは同科。ケアンズでよく見る在来種のカエルは、大部分がこのLitoria属の種です。
初日は、不運にも、帰宅した旦那に暗闇で踏んづけられて「キュウ!」っとバカでかい声を発しながら姿をくらましたが、その後また戻ってきて、うちにあった餌用のコオロギやらミールワームやらたまたま家で捕まえたゴキブリやらをもらって機嫌を直したのか、3日間ほぼ同じ場所に現れている。ちゃんと学習するようだ。
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日本では好き嫌いの別れるカエルだが、オーストラリアでは、一般的に好意を持たれている。自然環境の指標となるのも、理由の一つだろう。
対照的に、移入種であるオオヒキガエル(Cane Toad Bufo marinus)は、徹底的に憎まれている。
サトウキビ畑の害虫駆除のため、1930年代に人為的に導入されたオオヒキガエルが、オーストラリアの在来生物に与えている悪影響は枚挙に暇がない。
興味のある人は、例えば、以下のページが参考になるかもしれない。
ANIMAL SPECIES:Cane Toad --Australian Museum
Cane Toads: Threatening Our Northern Species --WWF Australia, Threatened Species Network
そもそもの導入が行われた場所であるクイーンズランド州では、一般参加型のさまざまなイベントを通じて、オオヒキガエルの駆除を進めている。『ザ・シンプソンズ』のエピソードの一つにちなんだ、「Toad Day Out」というイベントが先週末に行われた。
Thousands killed in 'Toad Day Out' --March 27, 2011 Courier Mail
Simpsons 'Whacking Day' episode inspires Queensland's Toad Day Out --March 26, 2011 The Telegraph
今年は、ケアンズを訪れていた環境保護活動家のボブ・アーウィン氏(『クロコダイル・ハンター』で有名な故スティーブ・アーウィン氏の父)が、毎年恒例の駆除活動への参加を呼びかけていた。
Clean up toad problem, Queenslanders: Bob Irwin --March 26, 2011 The Cairns Post移入種を駆除して在来の野生動物を守ろう! という活動に一般の人の関心が集まること自体は非常にいいことだと思う。実際、オオヒキガエルは放置しておけばその影響と関連して絶滅する在来種も出てくるだろうし、手遅れにならないうちに対策をとる必要がある。
ただ、活動に際してきちんとした説明がなされているのかどうかが問題。
特に、子供を積極的に参加させる場合、大きなカエルを捕まえよう、たくさん捕まえてたくさん殺そう(袋に詰めて冷凍庫に入れる方法が一般的)、というだけのイベントに終わらないよう、駆除活動の意味をしっかり強調していかないといけないと思う。
Toad Day Out の発案者だというクイーンズランド州議員の言葉、
"They are the most disgusting creature, probably the most destructive creature around,"
"They are killing our native wildlife, they are poisoning our waterways and if we wait for science to do something we'll be waiting 50 years."
(「やつらは最も不愉快な生き物で、おそらくこの辺では最も有害な生き物だ」「やつらは在来の野生動物を殺し、水路を汚染させている。もし、科学が何か解決策を見つけるまで待つとしたら、50年も待っていることになるだろう」)これってそのまんま、人間のことだよね、 と思った。